バイヤーの方へ - SAMURAIGARLIC-サムライガーリック-

MESSAGEお客様へ

株式会社ランドビルドファーム
吉田　さやか

地域の伝統文化や食文化を大切に思い、名付けられたサムラーガーリック。
馬事文化が根付くこの町で、馬の堆肥を使い育てられたニンニクです。

「なぜ、新規就農までしてニンニクを栽培したかったのか。」

よく聞かれる言葉の一つです。

2011年に大災があり、当たり前だった生活は尊いものであることを学びました。

先代が残してくれた農地を守りたい。
この地域にしかない唯一の伝統文化や食文化を残したい。
山のもの、川のもの、海のものが揃うこの町で暮らし続けたい。

明治初期に先代が水稲と養蚕業を営んだのが我が家の農業の始まりです。

土づくりのいろはが書かれた古書や当時の道具を見ると、きっと自分で汗をかくことが楽しくて、愚直に農業をやってきたことが伝わってきます。

株式会社ランドビルドファーム
吉田　さやか

サムライが今も生きている港町

1千年以上続く相馬野馬追が開催される相双地方には、甲冑を身に纏ったサムライたちが今も身近に存在します。

ここにはサムライにとって欠かせない、験担ぎの食文化が今も息づいています。

それは、「勝つ男」に通じて「カツオ」の刺身を、滋養強壮とスタミナを求め、「すり下ろしニンニク醤油」で食べること。

私が幼い頃は、請戸港から行商のおばちゃんが新鮮な旬の魚を軽トラックの荷台に乗せ売りに来ていました。水族館が家にやってくるようで楽しみに待っていたのを思い出します。並ぶドンコやヒラメ、ナメタガレイ、アイナメにメバル・・・

カツオが入った日には有無を言わさず、すり下ろしのニンニクを準備して家族で食卓を囲みます。

炊き立ての白いご飯にカツオの刺身を乗せて口へかき込む者。ニンニク醤油を肴に晩酌をるす者。刺身でお腹いっぱいになる者。

当たり前だった光景とその味は、とても大切なものです。

自分たちで作ったニンニクで、
この町の“美味しい”を
広く知ってもらえたら
最高じゃないか。

この地域ではニンニクは常備野菜とも言えますから、自家消費野菜として栽培する方は少なくありませんが、私たちは本腰を入れてニンニク農家への道を歩み始めました。

大変よりも美味しい、嬉しい、楽しい農業がそこにある。

そして、強さは福島県産の食にあります。

皆さんに、パワーを送れるよう大切に育てたニンニクをお届けします。